こんばんは、吉田です。


パチ禁を始めてから1ヶ月が過ぎてしまった。
もはやハンドルの握り方も、リールが始動してからどこを狙えば良いのかも今では忘却の彼方......なんて事はなく、今でもアプリでたまに打っているので忘れてはいないし、心のどこかで打ちたいと言う欲求がある。


では以前と変わった事は何かと問われれば“諦めるのが上手くなった”事だろうか。
自粛に次ぐ自粛で俺の近くのパチ屋は全て休業中だし、緊急事態宣言も延長するらしい。ラッシュ継続である、継続率は82%くらいか。


それにしても1ヶ月は短いようで長かった。
当然ながら家にいる時間は増えたし、家ではほぼ横になっている俺はそろそろ涅槃に入らずとも見えるくらいには悟りが開ける頃では無かろうかと思ったが、よく考えたらこうしてちょこちょこパチンコの事を考えているので煩悩に塗れまくりである、悟りはまだまだ遠い。


閑話休題、最近は打ちたいと言う欲求と今はどう足掻いても打てないと言う諦観が一緒くたになってやってくるので、諦めるのが上手くなったのだ。
無論それほど辛くは無く、以前の俺だったら右手でハンドルを握るジェスチャーをして苦悶の表情で右打ちの真似事をしている所だろうが、今では両腕で枕を作って天井を見上げるくらいである、天井の木目が何かに見えそうで見えない。


そう言えば昨日の夕方6時ごろ、山登りをした。
ツイキャスで配信をして、喋りながら登ると一人のおじいさんの下山とかち合った。
こんばんはと言われたが、これは不審者には先んじて挨拶をする事でなんやかんやするアレでは無いか。
一応挨拶は返したが、翌日の市報で“身長179cmくらい、パーカーを着た体格の良い男が......”なんて書かれてしまっては堪らない。
こんな怪しい風貌をしておきながら今まで職務質問を受けた事が無いのが俺の自慢なのだ。


息を切らしながら山登りをすると今度は3人組が、もう暗くなってるのにこんな人が居るのかと思いつつ、今度は俺が先に“こんばんは!”と挨拶をした。
俺は声が低いのでもしかしたら相手に“バウバウ!”と聞こえたかもしれないと思ったが、挨拶を返してくれたので多分しっかり聞こえていたのだろう。
市報に“身長179cmくらい、パーカーを着た体格の良い男がいきなり挨拶を......”と書かれない事を祈るばかりである。


さて、小さい山なので2、30分程度で山頂に到達。
辺りはもう暗くなっており、足元の草も闇に溶けている。
10分ほどの休息で息を整えて、下山した。
もう誰も居なかった。


と書いた所で、朝を知らせる謎の鳥が鳴いた。




それではまた今度。