こんばんは、吉田です。


ここ最近、負け倒している。
まあ月単位で見ても勝ち越すことの方が少ないので当然と言えば当然だが、それにしてもおかしい。
収支表を付けなくなって久しいが、記憶の限りでは3月は一度も勝てていない。

前回前々回に至っては3000円を持っていって一度も当たらず涙目で敗走したのだ。
やり場のない怒りに身悶えする身体をどうにか閉じ込めた帰り道、3月の寒風に冷めていく脳は厭世観に向かってしょうがなかったのを覚えている。


さて、今回打ちに行ったのはダイナムセプテンバー店。
三度目の正直、と言うか仏の顔も三度までという感じで、これでノーヒットだった場合俺が阿修羅の形相になり、この店を修羅場にするくらいの心持ちで打ち始めた。

犬夜叉29分の1を打つと6回転で最終決戦突破、こんな簡単で良かったのかと思っていたら連チャンする事無くスルー、こんな簡単にスルーして良いのか。

犬夜叉に見切りを付け、大奥甘に座ると保留ゼロで先読み背景になり、歌が流れ当たり。
通常、スルー。
初当たりの速さは文句無いが、せめて少しは連チャンしてくれないだろうか、パチンコの楽しい所はそこだろうと思いつつ打っていると、3000円あった手持ちが1000円になっていた。

頭を冷やさなくてはならない、俺は休憩所でスマホを弄り始めた。
すると館内アナウンスが流れる、内容は”パチンコパチスロは適度に楽しむ遊びです、のめり込みには十分注意...“。
余計なお世話である、わっとなって打ちたい台を考え始めると、ハクション大魔王とコードギアスお気楽バージョンが頭をよぎった。

何故だ、何故クソ台を俺に打たせようとするのだ。
俺はあんなものを打ちたくない、出来るならシンフォギアとかそこら辺の面白い台を...と考えた所でハッと気付いた。

俺は好きな台で負けたくないのだ。

つまりどうせ嫌な思いをするならばクソ台を打って負ければ良いのだ、敗北を良台になするのでは無くクソ台になする事で心の平穏を保とうとしているのである。

と言うわけで着席したのはコードギアスお気楽バージョン、実は一度もSTを突破した事が無いのでかなり絶望的な勝負を挑んでいる気がする。

数十回転が数千回転に感ぜられる地獄を経て、レバーがブルブルと紅白に震え、先読みを始めた。

シンフォギアならまだしもこれは稀代の糞台、京楽のと違って愛されない方のギアス、当たるのか...?と訝しんだが、素直に当たった、しかもヘソ10%の10R、7図柄である。

なるほど、突破できないのならば初回で100回転にぶち込めば良いのだ、起死回生を皮算用して二チャリと笑みを浮かべると、エンペラーロード“30回”と言う文字が出現した。

どうやら10%の10Rを取っても30回転以内に62.4分の1を取らなくてはならないらしい、この台は俺の事をどこまでおちょくれば気が済むのか、俺の内に秘めた怪物がこの台を破壊せよと吠えている。

STは勿論スルーした、途中リーチするかどうかの煽りをされたが図柄がズレてハイ残念、コミュニケーションブレイクも良いところである。

箱に半分ほど溜まった心許ない出玉と数百円でどうすれば良いのかと途方に暮れていると、ヘソに溜まっていた保留が赤に変化し当たった。
意表を突かれると俺は弱い、溜飲が下がった、少し。

ST中に突破してようやくのST+時短100回である。
フォローしている某氏がSTは面白いと言っていたので少し楽しみだ。

...結果的に4連した訳だが、本当に面白くなかった。

連打で3連コードギアス役物を落とせ!→1つ目→2つ目→プシュン...の流れを何度も食らった。
リーチ中はチャンスアップか最終ボタンがレバーに変化したりギアスチャンスになっていなければ恐らく寒い。

褒められる所は3連コードギアス役物の落ちるスピードだろうか、初代金田一と同じくらいのスピードなので当たったなあ、と言う感じがある。それだけだが。

負けはしたがお気楽バージョンのお陰で手持ちの3000円を全て失う事は避けられたので良かった、だが今度お気楽バージョンを打つときは絶対にナデシコ2にしようと思う。


帰り道、この日は吹雪いていたが懐までは寒くならなかったので、胸を張って帰ることが出来た。



それではまた今度。