こんばんは、吉田です。


いつものようにパチ屋へ。
今日は大南無(仮)に骨を埋めるべくして4000円を持って打ち始めた訳であるが、まあろくでもない台ばかりだ。

台の選定とかでは無く、釘が。
俺が編み出したパチンコを楽しく遊ぶ為のボーダー、吉田ボーダーを下回る台がゴロゴロしている。
漂う死臭。
こんな死体のような台を打っていては俺まで死人になってしまうので台移動を繰り返す。

2000円を入れた所で不二子甘が当たり、13連もした。
手持ちは一気に7000円程になり、調子に乗った。
回らない台ならば速く当てれば良いのだ、抑えきれないニヤニヤした面で乱れ打ちをしていると、全て呑まれた。
呑まれるまでに良い所が無かった訳ではなく、悪い所が余りにも多過ぎた。

後悔と同時に狂う程のデジャブに襲われた、俺が漫画の登場人物だったなら時間がループしている事に気づかざるを得ない程度には。
しかし現実は非情にも非現実を許さないのでループはしない。
後に残るのは勝ちから負けに転じた痛いほどの現実だけだ。

今思えば、不二子の連チャン回数は13回、つまり絞首刑を受ける囚人が昇る階段の段数と同じである。
俺は自ら望んで13階段を昇ったのか、その先に待ち受けるものも知らずに。

ほうほうのていで外に出ると、引きずり込まれそうな暗闇と痛みを感じるほどの冷たさが俺を襲った。
闇夜を切り裂くように吠えてやろうと思ったが、羞恥を捨て去る事も出来なかったので、とぼとぼと背中を丸めて帰った。





それではまた今度。